部活でごたごたあったときに、ウチにずたぼろ言った子が
「おみき、ごめんね。」と話しかけてきた。
 
ごたごたの本題は部活に対する方向性の違いだったのだが、その時うちは、キャッチという人を飛ばしたあとに受け止める動作が下手くそだと指摘され、それは部活に対してやる気が無いからだみたいに言われたのだ。
下手イコールやる気が無いわけじゃないと反論したが、その子は納得してくれなかった。
その子はウチと一緒に技をするのが怖いと言った。ウチはキャッチする側、その子はキャッチされる側。
たしかに、高いところから落ちてくるのに、しっかりキャッチされなきゃ不安になるのは当たり前だ。

だから何を言ってもダメだと思い、態度で示そうと思った。
上手い先輩に頼んで、基礎から練習させてもらった。
でもまだ自分には納得できなくて、その子に「一緒にやろう!」って言えなかった。

でも昨日その子のほうから話しかけてきてくれたのだ。
「おみき、ごめんね」って。

「あたしね、あのあと考えたんだ。おみきにひどいこと言っちゃたなぁって。もしあたしがあんなこと言われたら、嫌だなぁって思って。
おみき、最近自主練してたでしょ?先輩と。キャッチ、見てたけど普通になってたよ。」
 
涙が出そうだった。
うちのこと見ててくれたんだって思うと、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
今までなんだか気まずくて、話はするけど何か変でもやもやだったしね。
 
でもまだ上手くならなきゃって思った。
自分が納得できるようになったら、その子に言うんだ「一緒にやろう!」って。

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